公開日:2020年3月31日
新しく部屋を借りたい、引越しがしたいけれど初期費用が高くて諦めてしまうということはないでしょうか。
貯金はあまりないけれど引越しをしたいという人は初期費用を抑える必要があります。
ここでは、引越しの初期費用を抑えるためにできることをご紹介します。
【賃貸の初期費用】部屋を借りるときに必要な初期費用はどれくらい用意すればいいのか?目次
礼金の安い物件を探す
初期費用の代表といえば敷金と礼金でしょう。
いままでは敷金・礼金ともに家賃の2ヶ月分という物件が多かったのですが、最近は敷金・礼金が少なかったり、ゼロという物件も多くみられます。
礼金とは、大家さんへのお礼として習慣となっているもので、退去時には戻ってきません。
まずは、この礼金が少ない物件を探すというのが初期費用を抑える最初のポイントです。
部屋を貸す方からしても空家になるくらいなら多少値下げしてでも入居してもらいたいと考えています。
そのため、この礼金が少ない物件というのは狙い目です。
ただし、礼金をゼロにしてでも入居してもらいたいということは、なにか理由があるかもしれません。
たとえば、駅から遠かったり、日当たりが悪かったり、近隣に問題があったり…。
そのような可能性があることもありますので、契約時はしっかり確認をしてください。
礼金は交渉できる
大家さんもできれば部屋を借りて欲しいと思っていますから、大家さんによってはこの礼金を下げてくれる可能性もあります。
その際は、漠然と「礼金を安くして」と言ったり、強引に交渉するのでは大家さんへの印象が悪くなり、安心して部屋を貸せないと判断されて、契約を断られることがあります。
「礼金が1ヶ月になればすぐにでも契約したい」など積極的な意思を見せて、紳士的に交渉すると希望が通る可能性も高くなります。
これは仲介会社を通して交渉するときも同じです。
敷金が安い(またはゼロ)の物件は?
基本的には綺麗に部屋を使えば退去時に戻ってくる敷金ですが、現実には修繕費用が敷金から引かれ、あまり戻ってこないというケースも多くあります。
であれば、敷金が安かったり、ゼロの物件がいいのかといえばそうでもありません。
敷金を支払わないということは、退去時に修繕が必要になった場合に、その費用を請求される可能性があるということです。
初期費用は抑えられますが退去時に請求されるかもという不安は残ります。
仲介手数料の安い不動産会社を探す
最近では、仲介業務を効率化し、手間を省くことで仲介手数料を家賃の0.5ヶ月分にしている会社も増えています。
また、不動産会社が所有している物件を賃貸している場合もあります。
この場合は、所有者と直接契約となるため、仲介手数料が発生しません。
仲介手数料が0.5ヶ月分安くなれば数万円は費用を削減することができます。
閑散期を狙う
新入学や新入社、転勤などが多い春の引越しシーズンの前になると部屋を探している人が多くなるので初期費用が安くなることはあまりありません。
物件探しのオフシーズンは5月から8月、10月から年末くらいで、その期間は閑散期となるので、交渉次第では初期費用を下げてもらえる可能性があります。
引越し時期が決まっていないなら、この時期に引越しを検討するのもよいでしょう。
フリーレントの物件を探す
フリーレント物件とは、入居した後の一定期間の家賃が無料になるという物件のことです。
通常は半月や1ヶ月分の家賃が無料となることが多いのですが、中にはさらに長い期間家賃が無料の物件もあります。
一定期間の家賃を無料とすることで、毎月の家賃を下げることなく入居者を集めやすく、空き室のリスクを回避できるというオーナー側のメリットもあります。
フリーレントの注意点
このようなフリーレント物件であれば、初期費用を抑えることができます。
ですが、注意点もあります。
通常、一定期間内に解約をした場合、違約金やフリーレント期間相当分の家賃の支払いを求められることがあります。
契約の際の条件は必ず確認しましょう。
また、家賃を下げないかわりに一定期間のフリーレント期間が設けられているため、家賃相場より割高になっていることもあり、長期間住む場合にはトータル的に割高になってしまう可能性があるということです。
さらに、フリーレント期間があまりに長い場合は、借り手がなかなか見つからない物件という可能性もあるので、はじめの家賃が無料だからと飛びつくことのないように気をつけましょう。
引越し費用を抑える
引越しにかかる初期費用には引越し費用も忘れてはいけません。
実家を出てはじめてひとり暮しをするときなどはいろいろ揃えなければいけないものも多くあります。
はじめは本当に必要なものだけ用意したり、引越し費用を抑えるために繁忙期を避けたり、レンタカーを使ってできるだけ自分で運ぶなど工夫次第で大幅に引越し費用を抑えることもできます。
新生活の費用を節約する方法は以下の記事も参考にしてください。
【新生活】それって本当に必要? 新生活にかかる費用を節約するコツとは設備を追加してもらう
エアコンやウオシュレットなど、引越し後に購入しようと思っているものがある場合、これを付けてもらえないかと大家さんに相談してみるのもひとつの手です。
どれか一つでも付けてもらえれば購入費用を節約することができます。
ただその場合も、付けてもらえたらここに決めるという意思を示すなど、具体的に話をすることが必要です。
さいごに
ここでは、賃貸住宅に関する初期費用を抑えるための方法を見てきました。
ですが、初期費用が安くなっても毎月の家賃が割高となってしまってはトータルでのコストは高くなってしまいます。
近隣の相場などをしっかりと確認することも必要です。