生命保険会社の種類とそれぞれの特徴とは

公開日:2020年2月13日  最終更新日:2020年4月23日

普段テレビCMや生活のなかでさまざまな生命保険会社の名前を聞いたことがあると思います。
ですが、実際に加入を検討する際に生命保険会社がたくさんあってどの会社を選ぶか迷うこともあるでしょう。

ここでは、そんな生命保険会社を大きくカテゴリー分けし、それぞれの特徴を簡単にみていきます

生命保険会社の分類

生命保険会社は共済保険やかんぽ生命を除き、以下のように分類できます。

  • 国内大手生保系
  • 損保系
  • 外資系
  • 異業種系
  • ネット専業系

それぞれ順番に見ていきましょう。

国内大手生保系

国内大手生保系とは、日本の生命保険業界の歴史をリードしてきた国内資本の老舗保険会社のことです。
日本最初の生命保険会社は1880年に設立されました。

特徴

保険販売員(営業職員)による自社の生命保険の販売( 1社専属 )を中心とする日本の保険販売の伝統的なスタイルが特徴です。
専属の担当者が付き、アフターフォローが充実しているのが特徴です。

大型の死亡保障に特約をセットにした保険商品を主力に幅広い保険を販売しています。
反面、商品設計の融通が効きにくいという面もあります。

保険会社の例
日本生命、第一生命、明治安田生命 など

損保系

親会社が損害保険会社である生命保険会社を損保系といいます。
損害保険会社は生命保険を販売することができないため、その子会社を設立して生命保険を販売しています。

特徴

既存の国内大手生保系の商品の良いところを継承し、独自に改善するなどプロに選ばれるよい商品が多いのが特徴。
特に収入保障保険や医療・がん保険など特徴のあるよい商品が多い。

保険会社の例
三井住友海上あいおい生命、損保ジャパン日本興亜ひまわり など

外資系

外資系はその名のとおり、外国の資本をもとに設立された海外の保険会社のことです。
海外の保険会社や企業が日本支社や日本法人として運営している保険会社です。

特徴

全体としては合理的な保険商品を揃えていて、国内の保険会社と比べると価格が安いものも多く、オーダーメイドで保険を設計できたりと自分に合った保険商品を選びやすいのも特徴です。
ただ、国内生保に比べるとアフターフォローが手薄だったり将来的に日本から撤退する可能性も考慮する必要があります。

保険会社の例
チューリッヒ生命、メットライフ生命、アメリカンファミリー生命 ほか

異業種系

異業種系とは、親会社が保険会社ではない>会社の子会社として保険を販売している会社のことです。

特徴

損保系の特徴と近い特徴を持っています。
つまり、先行している国内大手生保の商品を改良し、プロに好まれるようなクオリティの高い商品が多いのが特徴です。

保険料も国内大手生保に比べて安価な商品もあり、ある程度の保険の知識があれば安価で自分にぴったりの商品設計をすることも可能。

保険会社の例
ソニー生命、オリックス生命 ほか

ネット専業系

ネット専業系とはインターネット販売に特化した生命保険会社のことです。

特徴

ネット専業系の特徴としては、多くの営業職員を抱えたり、店舗を持たないため保険料が安いという点です。
ネット専門といっても、電話やメールで加入相談ができるところもあるので安心です。

ただ、近年インターネットで保険を取り扱う会社も増え、契約者数が伸び悩み、実店舗での販売を開始したりと販路を拡大する動きも見えます。

保険会社の例
ライフネット生命、アクサダイレクト生命(外資) ほか

結局どの種類の保険会社を選べばよいか?

国内大手生保は基本的に保険料が高く、複雑で理解しづらい保険が多いという点はありますが、全国に拠点がある会社も多く、専任の担当者が付くので困ったことがあってもすぐに対応してもらえるなど、アフターフォローが充実しています。
安心感を求めるならこの国内大手生保が向いています

逆に、保険のことはある程度わかるから特に担当者に相談することはないという人は、損保系や異業種系、外資系などで、また、割安な保険料の商品を探したいならネット専業系で自分に合った保険を探してみるとよいでしょう。