【キャッシュレス】「オートチャージ」の意外な落とし穴と「セルフチャージ」にすべき理由とは

公開日:2020年2月5日  最終更新日:2020年3月26日 

今やSuicaやPayPayなどの電子マネーを利用してショッピングをすることは珍しいことではなくなり、みなさんの中にも利用している方も多いと思います。

オートチャージ(※1)の設定をしていれば、残高を気にせずに買い物ができてとても便利です。

(※1)オートチャージ:電子マネー利用時に指定残高以下になった場合に自動的に指定の口座やクレジットカードから金額を補充する機能。

しかし、このオートチャージ機能は実は思わぬ落とし穴でもあるのです。

「オートチャージ」機能の落とし穴

お金を使ったという実感がわかない

電子マネーでオートチャージ機能を利用していると、極端に言えば預金残高やクレジットカードの限度額まではいくらでも買い物ができてしまう状態ということになります。

今まで現金をお財布から出して買い物をしていた頃だと現金の量が目で見てわかっていました。
例えばお財布に1万円が入っていてコンビニで飲み物を買うと千円札と小銭に変わります。
そして買い物を続けていくとどんどんと千円札の量が減ってきてやがてなくなってしまいます。
そうするとATMでお金を下ろすのですが、そこでお金を手にすると同時にATMの画面では預金残高が減っていることが確認できたのです。

そうすることで、ATMに行く回数が増えたり、お財布の中の現金が減ることによって最近お金を使いすぎているなというのが実感として感じやすかったと思います。
それはすなわち節約をしなくてはいけないなということに気づくきっかけにもなっていました。

ですが、電子マネーを使ってオートチャージをしていると、そうした実感としてのお金の「重み」を感じにくくなってしまうのです。
電子マネーは便利である反面、こうしたお金に対する感覚に気づきにくくなってしまうということに注意しなくてはいけません。

衝動買いをしやすくなる

これは、電子マネーに限らずクレジットカードを利用した買い物にも言えることですが、気軽に便利に買い物ができるようになるということは、衝動買いをしやすくなってしまうということでもあります。

お店であるものが欲しいと思ったときに、その気になればスマホやクレジットカードを取り出せばすぐに決済をしてすぐに自分のものにすることができます。
後から考えればそれほど必要でもなかったものでも手軽に購入してしまうこともあるでしょう。

節約意識を高め、衝動買いを防止する「セルフチャージ」

このように、オートチャージ機能によって使いすぎが起こってしまわないように、電子マネーのチャージには「セルフチャージ」という選択をすることができます。

これは、オートチャージと違い、自動ではチャージされずに手動でチャージをするという機能です。

そうすることで、「最近チャージする回数が増えたな」、「最近使いすぎてしまったな」ということが感覚的に理解できるようになります。

といっても毎回自分でチャージするのも面倒でもあるので、そんなときはチャージ額を少額にしたり、チャージした際に通知を受取るなどその都度確認すれば使いすぎも防止できます。

オートチャージ機能に関してこんな失敗談も

オートチャージ機能に関して、次のような話をよく耳にします。

オートチャージ型のSuicaを利用して定期券を購入し通勤に利用しているAさん。
普段のコンビニでの買い物などにもこのSuicaを利用していますが、残高はオートチャージされているので特に気にせず使っていたのですが、数ヶ月経ったある日、突然高額の請求が来て驚きます。
特に大きな買い物をしたわけでもないのにと思い利用履歴を確認してみると…。

皆さんはどのような問題があると思いますか?


そうです、Aさんは定期券の期限が切れていたのに気づかず、毎日(定期券ではなく)通常料金で電車に乗り続けていたのです。

Suica残高が少なくなっても自動でチャージされるからと、定期券の期限を確認しなかったために、起こってしまったのです。
このようなことは皆さんにも起こらないとも限りません。

Suicaをオートチャージではなくセルフチャージで利用していれば、残高の急激な減少によって気づくことができたかもしれません。

さいごに

電子マネーのオートチャージ機能はとても便利な反面、使い方を間違えると出費がかさんでしまうという危険性もあります。

電子マネーはとても便利なアイテムですので正しく付き合っていきたいものですね。